髪を切る人

こないだ散髪に行ってきた。前に切ったのが12月の頭だから大体2ヶ月くらい空いての散髪だ。髪はなかなか伸びていた。

朝の8時ごろ髪を切るところに到着して、髪を切る人に髪を切ってもらった。髪を切る人に髪を切ってもらいながらその髪を切る人と少し雑談をした。久々に人と話した。

ある日、髪を切る人はテレビをボーッとみていたという。ジェスチャーから察するに机の上に片肘をつきながら楽な体勢でテレビをボーッとみていたみたいだ。

その番組のなかで、

「人は1日に200回決断をしている」

という紹介があったらしい。誰がどうやって数えたんだろう。

1日の活動時間が大体16時間とすると1時間あたり12.5回の決断。大体5分に1回くらいの決断。

そんなに決断してるだろうか。

でも意外としてるかもしれない。

朝目覚ましがなったとき今起きるという決断、あるいは二度寝をするという決断。

今日の晩ご飯は生姜焼きを食べるという決断、あるいはめんどくさいからカップ麺を食べるという決断。

髪を切りに行くという決断、あるいはまだ行かないという決断。

どんなに決断力がないと思っていても、たくさんの決断をしながら僕たちは生活している。

そんなことをモチャモチャ考えていたら髪を切る人は髪を切り終えていた。鏡で髪の後ろの部分を見せてくれた。僕はこれ以上は切ってもらわないという決断をしてその旨を髪を切る人に伝えた。散髪終了。

髪を切ってもらった僕は家に帰った。

そして寝るという決断をして布団に入った。