あの日常

毎朝7:30にセットされているアラームの音が聞こえる。

「もう朝か。」

そう思いながらも布団でグダグダと。気付いたら再び夢の世界へ。

高校時代の友人と大学の友人が混在している世界で楽しく過ごしていると、ふと頭によぎる。何か忘れていることはないか。そして現実の世界へやっと戻ってくる。

現実世界に帰ってきた僕は、寝ぼけ眼で時計を見る。現在の時刻は8:40。

8:40?

ん、、、?

まずい!このままだと遅刻だ!!!

昨日シャワーを浴びないで寝た僕は、慌ててシャワーを浴び、同時に歯を磨き、それと同時にひげを剃る。準備が整いしだい大学へ向かう。

講義室に入ると授業が始まっている。大体10分くらい今日は遅刻したらしい。見た感じ出席はまだとってなさそう。セーフと思いながら講義室の左前の席に座って授業を受ける。左前の席はいつも空いているし、授業も聞きやすいから僕のお気に入りだ。

午前の授業が終わると、昼食を買いに行く。買いに行く場所は四川か松屋亭か生協だ。量と時間重視なら四川。満足度を求めるかつ時間に余裕があるときは松屋亭。お金をかけたくないときは生協でパンを買う。

そしてその昼食を持って、部室へ直行。そこにはたくさんの人がいる。昼食を食べている人の傍に、課題をやっている人がいたり談笑している人がいたり、工作について話し合っている人がいたりする。

今日は人が多いなーなんて思いながら(実際は今日に限ったことではなくていつも人が多い)、ご飯を食べる。そして3コマ目の時間が近づく。

気分が乗らなくて3コマ目の授業受けたくないなーなんて思う日は、授業に行くのをやめて、そこにいる人たちと会話をしながら課題を進める。すごく楽しい。

楽しい時間はあっという間に過ぎる。気付いたら4コマ目が終わっていたりして、授業が終わった人が部室に流れてくる。その人たちとも話す。すごく楽しい。

流石に今日はもう少し勉強しないとまずいっていう日は図書館へ行って勉強をして、今日は勉強はもういいやっていう日はそこにいる人と晩ご飯を食べに行く。やぬ゛最高!!!もつ煮定食最高!!!やぬ゛は料理が出てくるのは遅いけれど、その分くつろげるから好きだ。いろんなお話ができる。

サークルの人と話していて楽しいのは、いろんな話ができるからだ。勉強の話。趣味の話。科学の話。子供の話。「あの人」の話。悩みごとから昨日あった出来事についての話までそれはそれは色々と。

何か一つに分類できるような話ではないし、すぐ何かに役に立つといった類の話ではないけれど、密度の濃い話ができてすごく楽しい。切れ目を見つけられないのが唯一の欠点。

お腹も心も満足して、家に帰る。今日は充実していたな。明日はどんな日になるかななんて考えているうちにウトウトとしてきて眠りにつく。そんな日常。

 

そんな日常が完全な状態で戻ってくることは(少なくとも僕が大学生のうちは)ない気がしている。でもそれを悲観はしたくない。

良い経験ができた。良い記憶ができた。とりあえずそれでいいじゃないか。

それにお話しなら今でもできるよ。