会話

会話はキャッチボールだと誰かが言った。言いえて妙だと思う。キャッチボールで、もしも構えていない人にボールを投げたとしたら、悲惨な結果になることは目に見えている。会話だってきっとそうだ。相手の言葉を聞き入れようとする気持ちがなかったら、おそらくその会話は成立しない。

ここで考えたい。キャッチボールを複数人で行うことができるだろうか。ボールが1つなら確かに順番を決めてやればできないこともない。でももしそのボールがいくつもあったら?投げる相手が決まっていないキャッチボールだったとしたら?最悪の場合一人にボールが集中してしまって、うまくボールが取れなかったり、逆にボールがこなさ過ぎて楽しくなかったりするだろう。

このことは会話にも言えることだと思う。大勢で話すことはボールがたくさんある状態と同じと考えられる。そんな会話をまともに行うことができるだろうか。

ごちゃごちゃ言ったが、とにかく僕が言いたいことは2人で会話をしたいということだ。目の前にいる「君」と話がしたいんだ。

どうでもいい話をしたい。「こんなことがあったんだよ!」って言いたいし、そんな話を聞きたい。目の前にいる「君」と話がしたい。

なんでこんな話をしているか。「あの人はできる」とか「あの人はできない」とかで盛り上がる人がいる。それも大人数で。得意じゃない。

もっと中身のない話をして、もっと人の心に触れる話をして、その高低差で一緒に笑おうよ。もちろんどっちかだけでもいいけどね。そういうのが僕は好き。